MACH 工法は、岩盤や転石層の掘削に最適とされているダウンザホールハンマによる破砕方式に、リバースサーキュレーションによるカッティングス排出方式を取り入れた合理的な掘削工法です。従来は困難とされていた岩盤、崖錐、崩積土、転石、捨石層等での、大口径掘削を必要とする各種工事に適用することができます。滞水層や水中での掘削、あるいは安定液の使用が可能です。
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特長
【ローラビットと比較して】
- ビット荷重が少なくてよいため (1/5 〜1/10) 小型な設備で施工が可能で、仮設コストなどが大幅に低減 。
- 地山を乱すような横振動が少なく高い鉛直精度が得られる。
- 表土からシルト、礫、転石、岩盤までオールラウンドな掘削能力を持つ。
- 掘削速度が極めて速く、その差は岩盤強度の増加に伴って増大。
- ビットライフが長い。
【エアハンマ工法と比較して 】
- 排気ラインが独立しているので、滞水層や水中でも深度の影響なく掘削できる。
- 湿式工法により孔内水頭圧を利用した孔壁の保護が可能。
- エアによるカッティングス排出を行わないので、地層に応じてハンマの打撃力を任意に調整できる。
- 大粒のカッティングス排出可能なため、孔底での二次破砕、三次破砕が激減し、掘削スピードが上がる。
- ビット刃先の潤滑、冷却に優れているため、ビットライフが伸びる。
- 排気用アニュラースペースの調整不要のため種々の掘削径に対し同一ロッドの使用が可能であり、
かつエア量も少なくてすむ。
- 粉塵の発生が皆無であると同時に、排気中に含まれる油分の飛散も防止できるので低公害な施工を実現。